経済指標を参考に取引を行おうと思って調べてみると「予想値+◯◯pips」というような表記を見たことがあるかもしれません。今回はこの「pip(s)」についてお話します。この用語はたいへん便利な用語ですのでぜひ覚えておきましょう。
投資でよく使われる「pips」
投資を行う上で経済指標というのは重要となってくるもの。そのため経済指標が確認できるサイトというのは豊富にあります。
今回参考にした「みんなの外為」というサイトでは「前回変動値」という欄で前回その指標が発表された時にどのくらいレートが動いたかを見ることができるようになっている所も。ここでも「pips」が使われていますね。
そこで「pips」について調べてみました。
「pips」の意味
まずは「pip」の元々の意味を調べることに。英和辞典によると「pip」には果物の種、サイコロの目というような意味があるようです。バイナリーオプションとは全く関係のない用語のようにも見えますがよく見かける言葉の1つ。
為替レートの最小単位は通貨ペアによって異なりややこしいと感じることも。例えば「USD/JPY」の場合は0.01ずつ動いていきますが、「EUR/USD」の場合は0.0001ドルずつ為替レートが動いていきます。
最小単位を分かりやすく統一したのが「pip」ということで、複数形になると「pips」と呼ばれるように。例えば「1ドル=112.32円だったドル円が3pips上昇した」という場合には「1ドル=112.35円」になったということ。
なお通貨ペアごとに「1pip」の値が変わるので注意が必要です。代表的な通貨ペアの1pipsあたりの刻み値は以下の通りです。
◯対円(USD/JPY・EUR/JPYなど):1pip=0.01円
◯対ドル(EUR/USD・GBP/USDなど):1pip=0.0001ドル
◯対ポンド(EUR/GBPなど):1pip=0.0001ポンド
◯対豪ドル(GBP/AUDなど):1pip=0.0001豪ドル
◯対新ドル(GBP/NZDなど):1pip=0.0001新ドル
バイナリーオプションの場合は「スプレッド」や「タッチ」などで多く見かけることがあるかもしれません。混乱しなくても良いようにしっかりと覚えておくことをオススメします。