イギリスのEU離脱、「ブレクジット」が起きてから1年近くが経ちました。
イギリスとEU関連の為替の動きは一段落かと思いきや一番大きな問題は解決していません。すでに経済では混乱を見せてはいますが、それよりも切実な問題があるのです。
早く決めなきゃ間に合わないEUとのFTA
FTAとは「自由貿易協定」の事で、関税や輸入割当などを決める政府間の交易に関する約束事です。
イギリスとしては、移民問題でのEU離脱であり関税面ではEUに所属していた時と同じ様にしたいと考えているようですが、その考えは難しいようです。
というのもEUはEU域内での売買は関税かからず無税。EU域外の取引では共通関税を用いるので、イギリスが域外になると非常に面倒な事になります。
FTAにしようとしているのは、流石に無税で輸入、輸出を行うわけにはいきません。そうなってくるとEUからの離脱を目論む国が増えるからです。
多すぎる移民を受け入れる事はなかなか難しいのかもしれませんね。
イギリス側が譲歩するのかどうかが争点となるのではないかと考えられます。EU離脱に伴う猶予期間は2年と定められているので、期限は刻一刻と近づいてきているのです。
為替が動くとしたらどのタイミングか?
あくまでも個人的な予想としては、可能性があるのは、何も決まらずタイムリミットを迎えた場合為替は動きます。ポンドの価値は間違いなく下がりますし、EU内でも大きな為替取引所、証券取引所があったロンドンから、多くの会社が撤退をするでしょう。
関税面で考えてもロンドンに拠点を置く価値が見出し辛くなるからです。
もうひとつ動くタイミングがあるとしたら、FTAの内容がわかるタイミングでしょう。
こちらの方が可能性が高いとは思いますが、上記した通り、EUに所属していた時と同じ待遇と言うのは期待できません。
間違いなくイギリスが不利になる形が取られるのではないかと思います。そうなるとポンドの価値は下がるでしょうし、景況感は悪化すると思われます。
ここまで来ると、何故離脱を表明したのか、メリットは何だったのかが非常に気になります。移民問題は確かにデメリットではありますが、自分たちの住む国の経済を破壊する可能性を考慮してまでもやるべき事だったのか、疑問が残りますね。
メイ首相は今後大きな動きをするのか?
イギリスの首相はメイ首相なのですが、以前は「氷の女王」と呼ばれていましたが、現在ではどうなのでしょうか?
2017年の12月には「爆破暗殺計画」がされていたと現地のメディアに報じられたりと、求心力は間違いなく落ちています。
というのも、メイ首相が所属している保守党は選挙で議席が半数にも届かないという事態が起こっているからです。
明らかに政情不安となっているのが、イギリスの現状ではないでしょうか。
まとめ
ブレクジットから始まる、イギリスの離脱問題は今後にこそ注目です。
離脱までの猶予期間も半分を過ぎた所で、ようやくFTAの問題に入ったのでどういった内容になるのか、注意して見ておきましょう。
為替が動くチャンスは必ずやってくるのではないでしょうか。
イギリスに甘い態度をとってしまうとEUの通貨であるユーロの価値が下がる可能性もあるので、その辺りも含めて見ておくとおもしろいかもしれませんね。
改めて申し上げますが、あくまでも私の個人的な予想なのでご了承ください。
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