投資にはリスクが伴う。儲かる可能性もあれば損をする可能性もあるのがバイナリーオプションです。そのバイナリーオプションに攻略法、必勝法といった負けないための戦術は存在するのでしょうか?
バイナリーオプションの攻略法・必勝法とは?
結論から言わせていただくと、バイナリーオプションに必勝法は残念ながらありません。攻略法もトレーダーによってそれぞれ違ってくるのでまずは分析力を磨く必要があります。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などさまざまな分析方法を活用できるのがバイナリーオプションなどの投資です。しかしいきなり難しいことから始めても頭に入らないという人もいるでしょう。
そこで分析力を磨くという意味でもまずはバイナリーオプションで取り扱われることの多い通貨の特徴から覚えていくことをオススメします。ここでは世界四大通貨である「USD」「EUR」「JPY」「GBP」と「AUD」「NZD」の6種類の通貨の特徴を初回していくので参考にしてください。
「USD(米ドル)」の特徴
豪ドル、カナダドル、香港ドル、ニュージーランドドルなど多くのドルが存在しますが「ドル」というと基本的には米ドルを指します。米ドルは他の通貨と比べてずば抜けて取引が多く、取引量世界1位の基軸通貨で為替相場はドルを中心に回っていると言っても過言ではないでしょう。
USDは経済指標などがなければ比較的激しい値動きをすることは少なく変動に対応する時間の余裕もあります。しかし経済指標や要人発言の際には大きく相場が動くこともあり、短期で取引を行うバイナリーオプションではここがチャンスです。
「USD/JPY(ドル円)」を例に挙げると重要な指標、または要人発言後にトレンドが発生する傾向があります。そこでトレンドに沿った順張り法で取引を行うのがベスト。米国で重要視される経済指標は以下の通りです。
◆FOMC政策金利
年に8回、6週間ごとに発表されます。FOMC(連邦公開市場委員会)が発表する政策金利のこと。
◆FOMC議事録公表
FOMCが開かれた3週間後に発表されます。年8回開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録の公表。
◆GDP(国内総生産)
四半期ごとの最終月の4週間後に発表されます。米国経済全体で生み出した総付加価値を図る経済指標。
◆雇用統計・失業率
翌月第1週目の金曜日に毎月発表されます。家計調査をベースに失業率を調査。
◆非農業雇用者数
翌月第1週目の金曜日に毎月発表されます。事業所調査を元に非農業部門に属する事業所の中で給与をもらっている人の数。
FRBの動向にも注目
経済指標の他にも米国の中央銀行である「FRB」の動向も気にしておく必要があります。2016年2月現在のFRBの現議長は史上初の女性議長である「ジャネット・イエレン」です。USDという通貨において権限を持って発行できる期間はFRB(連邦準備制度)だけですので、上記に上げたFOMCの声明とFRBの動向は常に気にしておくようにしましょう。
現在最も注目されているのは利上げの件についてですね。2015年の12月のFOMCでは米国の利上げが確実化しましたが、今後も徐々に利上げをしていくかも知れないとのこと。今後もFRBの動向は常にチェックしておきましょう。
米ドルが動くその他の要因
米ドルで常に気にしておくと良いのは経済指標とFRBの動向ですが、他にもUSDが動く際の要因はあります。それが世界三大市場の1つであるNY市場のオープンとクローズの時間です。
日本時間では21時に開場し、朝の10時に閉場となります。このオープンとクローズの時間は値動きに大きな変動があることが多いので取引を行う際には把握しておきましょう。
またアメリカは産油国でもあり原油価格の変動によっても通貨に影響をあたえることがあるので注意が必要です。2014年12月に発生した原油安の影響により、ドル売りが加速して一時期円高傾向に変動したこともあります。
それは現在も続いており現在は1ドル=112円台とドル安が進んでいます。こういった産物の価格にも関わってくるのでニュースなどでチェックすることをオススメします。
ちなみに米国の大統領選挙が行われる年は、自動車などの輸出業者に配慮して、円高になりやすいと言われています。そういえば今年(2016年)は大統領選挙がある年ですので今の円高もその影響があるかもしれませんね。
米ドルの特徴まとめ
・USDは他の通貨ペアと比べて安定している
・経済指標や要人発言(FRBの議長など)後の値動きに注目
・NY市場のオープンとクローズの時間を把握すること
・原油価格の変動にも関わるためニュースなどでチェック