以前スイスフラン暴騰で学ぶ追証を払わないとどうなるの?で紹介した追証やレバレッジ。今回は追証を払えない場合に投資家はどんなことをすれば良いのかを紹介するので是非参考にしてください。
追証が発生する仕組みについて
追証が発生するのはポジションの含み損が発生した時です。例えば100万円の信用ポジションを取ったとして、証拠金20万円を預けているとしましょう。この時に信用ポジションから5万円の含み損が発生した場合の維持率の計算をしてみることに。必要となる維持率は20%とします。
維持率を求める計算式に当てはめてみると(20万円-5万円)÷100万円=15%となり、20%を下回ってしまいました。この時に追証が発生するということです。
追証が発生するタイミングと発生時にすること
追証は取引が終了するタイミングで発生します。取引中に維持率を下回っても問題はありませんが取引が終了する時に下回っていると追証を支払う必要があるので注意が必要です。
上記の例を参考にして追証が発生した場合にどうすれば良いのかを説明しましょう。もし追証が発生した場合は維持率が20%となるように追加入金が必要になります。上記の場合は5万円の入金が必要です。
追証が払えない!そんなときはどうなるの?
追証が払えない場合はポジションが強制的に決済されてしまいます。この時に極端な含み損が発生して、証拠金だけでは精算時のマイナスが解消できない場合には別途証券会社から請求されるので注意が必要です。
FXや先物取り引きの場合は大きなレバレッジを利かせることができるので預けている証拠金以上の損失が出るというケースも少なくありません。前回紹介したスイスフラン暴騰やヨーロッパで起きたテロ事件、中国経済のバブル崩壊などで証拠金を払えないという投資家もいたかもしれませんね。
預けた証拠金を超えるマイナス分については債務(借金)扱いとなり、基本的には証券会社との話し合いによって返済に関する相談をすることになります。もしこの話し合いを無視するというような態度をとった場合には証券会社側が財産の差し押さえ等の法的な手段を取る可能性も。
追証が発生した場合は不足分の証拠金を入金するにしても強制決済によって残高がマイナスになっていても、基本的には証券会社に対して定められている期日までに入金するのが原則です。しかし相場の暴落・暴騰などで大きな損失を被りすぐには支払えないという場合はどうすれば良いのでしょうか。
証券会社と交渉する
追証が発生した場合は証券会社も最初に定められているルールに則って返済を求めてきますが多くの業者は上場しているような大企業ばかり。こちらに返済の意思があり、それが実行できるというのであれば無理な要求はしてきません。こちら側も誠心誠意対応する姿勢を見せて事後対応を協議するようにしましょう。
逆に証券会社からの連絡を無視するようなことはいけません。すぐに返済できないのであればそれを伝えた上で返済の意思を見せ、それから返済計画を立てていきましょう。
相手の証券会社が交渉に応じてくれない場合にはADR(裁判外紛争手続き)を利用するという手も。日本の取引業者であれば「証券・金融商品斡旋相談センター(FINMAC)」があります。金融商品に基づくトラブルを裁判ではなく話し合いで解決するという場です。
借金を借金で返す!?
追証が払えなくなってしまったという際、投資家の中には不足金を払うために消費者金融やカードローンなどを利用して借金をしようと考える方もいるかもしれません。しかしすぐに返済できる少額の場合をのぞいて、返済のための借金は絶対にやめましょう。
高額の借りいれは返って問題が大きくなり泥沼化する恐れも。借金のための借金は絶対にしてはいけません。
投資による借金の自己破産は可能か?
払わなければならない追証が多額で現在の収入では到底返済できないという場合もあるでしょう。そうした時に考えられるのが「自己破産」ではないでしょうか。自己破産とは免責を得ることで借金をゼロにできるという法的整理の1つ。
しかし株やFXで生じた借金は自己破産の「免責不許可事由」で自己破産は認められません。こうした投資による借金を免責してしまうと投資家が一か八かの投機をしてしまう恐れもあるため認められていないと言われています。弁護士に相談
先ほど投資で発生した借金の自己破産は免責として認められないというお話をしました。しかし必ずしもその全てが認められないというわけではありません。状況によっては認められる場合もあるということを知っておくと良いでしょう。
裁量免責というものがあり、これは裁判所がその裁量によって免責を判断するというもの。1度弁護士に相談して免責が受けられるかどうかの状況を判断してもらいましょう。
無理のない投資を心がけよう
レバレッジが設定できる投資ではレバレッジ管理を心がけることが大切です。自分自身の経済状況や投資スタイルに合わせて投資を選択すれば上記のようなことは避けられるでしょう。
FXに興味はあるがレバレッジや追証が怖いという方はバイナリーオプションがオススメ。バイナリーオプションでは投資金額以上の損失は出ませんし500円や1,000円からの低額からの投資も可能です。
投資初心者には海外バイナリーオプションでの取引が良いでしょう。ペイアウト率も高くスピーディーな出金ができるハイローオーストラリアやジェットオプションがオススメです。興味のあるかたは一度公式サイトにいってみてどのようなものなのか確認してみてください。