「AUD(豪ドル)」はオーストラリアの通貨でUSDやEUR、JPYの世界三大通貨に次いで4番目に取引量の多い通貨です。今回はこのAUDの特徴について説明していくので参考にしてください。
「AUD(豪ドル)」の特徴
「AUD」は豪ドル、オーストラリアドルと呼ばれており、その名の通りオーストラリアの通貨です。AUDは他の通貨に比べてクセのある通貨ですがそれを好んで取引をするという人もいるようで、密かな人気のある通貨。海外バイナリーオプションを利用している人は意外にも「AUD/JPY」で取引をしている人がいるとのこと。
AUDは高金利通貨として有名で人気の理由でもあります。バイナリーオプションなどの投資を初めて行う人はあまりピンとこないかもしれませんね。ここで日本とオーストラリアで簡単に比較してみましょう。
日本では銀行にお金を預けても低金利のため1年でわずかな利息しか貰えません。しかもつい先日マイナス金利政策を導入したことで利息をもらうどころか払わなければいけないというケースも。しかしオーストラリアの銀行にお金を預けておくと高金利のため利息がたくさんもらえるというわけです。
2016年2月現在日本の金利は0.025%~0.25%ですが、オーストラリアの金利は2%となっています。例えば銀行に10万円を1年間預けた場合、日本では100,020円にしかなりませんがオーストラリアでは101,600円と大きく異なるのが分かるでしょうか。このために取引量が多くなっているのです。
またAUDは「高金利通貨」意外にも呼び名があり、「資源国通貨」とも言われています。オーストラリアは資源大国とも呼ばれており、石炭・石油・金などが豊富にありそのぶん原油の価格や金属などの商品価値に大きく影響を受けやすくなっているのが特徴です。
なおAUDは値動きの激しい通貨として有名でバイナリーオプションの短期取引で有利になることも。資源の価格が高騰すればそれに比例してAUDのレートも上昇するので値動きが激しくても先の読みやすい通貨でもあります。特にレートが下がるときは一気に下る傾向にあるのでこの時を狙って取引を行うと良いでしょう。
AUDで重要となる経済指標を紹介します。他の通貨と同じく経済指標をチェックして勝率をアップさせましょう。
◆RBA政策金利発表
毎月第一火曜日に発表されます。オーストラリアの中央銀行である「オーストラリア準備銀行」が他の銀行に融資する際に金利を発表します。
◆新規雇用者数・失業率
毎月中旬に発表されます。統計局が新規雇用者数と失業率を発表します。
RBAの動向にも注目
AUDで取引を行うときはRBA(オーストラリア準備銀行)の政策金利発表に注目しましょう。2014年後期オーストラリアは住宅価格や株価の上昇による資産効果によって消費は好調でした。しかし2015年1月に発生した原油安と資源安によるインフレ懸念交代と景気減速を背景に2015年2月に約1年半振りとなる利下げを行いました。
オーストラリア以外でも世界的に金利を下げる傾向になっており、利下げは今後も続く可能性も。金利を下げるということは通貨が売られる傾向に有るため豪ドル安になります。例えば「AUD/JPY」でバイナリーオプション取引を行う際には「LOW」にポジションを取ると良いでしょう。
AUDが動くその他の要因
オーストラリアは中国の経済状況にも影響を受けやすいと言われています。そのためAUDを選択する際には中国の経済状況を確認しておくと良いでしょう。
その理由は中国が一番の輸出国であるためです。中国で重要視される経済指標はGDPや消費者物価指数ですが、どうやらGDPはあまりあてにならないとのこと。経済指標も重要ですが中国のニュースに気を配っておくほうが良さそうですね。
AUD(豪ドル)の特徴まとめ
・原油の価格や金属などの商品価格に影響を受けやすい
・中国の経済指標やニュースにも注目
・値動きの激しさが海外バイナリーオプションで有利に働く