今回は海外バイナリー業者を利用しているトレーダーが確定申告を行う際の注意点を紹介していこうと思います。少し手続きがたいへんかも知れませんが重要なことですのでしっかりと確認しておきましょう。
しっかりと確定申告をしよう!
バイナリーオプションで利益を得た場合は国内・海外問わず確定申告が必要なのはご存知でしょう。確定申告を行わないと「脱税」という犯罪になってしまいます。
※投資で脱税を行った人についてはこちらから見ることができます
脱税をした場合には5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられるのでしっかりと納税しましょう。中には両方の刑罰が科せられることもあります。
ここでは海外バイナリーで利益を得た場合に、確定申告をする際のポイントを紹介するので参考にしてみてください。
確定申告する際のポイント
国内の業者を利用した時とは大きく違う
海外業者を利用してバイナリーオプションで利益を得た場合と国内業者とでは税金が違うので注意が必要です。国内業者の場合は「申告分離課税」で海外業者の場合は「雑所得」となります。
※海外と国内の税金の相違点の詳細はこちらから確認してください
国内業者を利用する最大のメリットは損額を3年間繰り越せると言う点。海外業者では繰越はできないので注意が必要です。
しかし海外業者の場合は利益額に見合った税金を納めることができるので、利益額が少ない場合は税金も少なくなります。
上記は海外業者を利用していた際の利益額に伴う税率と控除額です。計算方法を記載するので確定申告をする際の参考にしてください。
計算式「利益額×税率-控除額=納税額」
例)1年間で5,000,000円の利益を出した場合
5,000,000円×20%-427,500円=572,500円
上記の場合は572,500円の納税額となります。1年間でどのくらいの利益を出したかは自分が利用している海外業者の取引履歴から確認してください。
バイナリーオプションで使った経費も忘れずに!
バイナリーオプションを攻略するために分析方法の載っている本を買った、という人。領収書やレシートはしっかりと保存しておくのをオススメします。
この書籍の代金は必要経費として収入から差し引ける可能性もあるというのをご存知でしょうか。バイナリーオプションを行う上で必要となるものを揃えるためにどうしてもお金は必要となります。
例えばバイナリーオプションを覚えるために購入した書籍、セミナー、セミナーに行くまでにかかった交通費、トレード記録をつけるための文房具などが必要経費です。
またパソコンやインターネット、ケータイなどの通信費も一部を経費として差し引くことができます。必要経費を差し引くことで納税額がぐっと下がる可能性も。
何に使ったかをはっきりとさせて確定申告の際に必要経費として計上しましょう。そのためにはレシートや領収書があればスムーズに手続きが進みますし、何より確実です。
全てが認められるわけではありませんが、少しでも疑問に思った場合は税理士などに相談してどこまで必要経費として認められるかを教えてもらいましょう。
利益が出ていなくても確定申告をしてみよう!
基本的に確定申告を行わなければならない人はバイナリーオプションで利益を出した人です。利益が出ずに損失にしかならなかったという人は確定申告の義務はありません。
しかしそれでも確定申告を行うメリットが2点ほどあります。それは「既に源泉徴収されている税金が還付される」ということと「住民税が下がる」ということ。
この2点のメリットが受けられるかどうかを確認した上で自分に取ってメリットになると判断した場合は確定申告することをオススメします。
上記でも記載しましたが脱税は犯罪です。今回のポイントを抑えて確定申告を行いましょう。忙しくて税務署に行けないという方は国税庁のサイトで確定申告書等作成コーナーを利用してください。
画面案内に従って入力すれば税額などが自動計算されます。作成した申告書等は郵送またはe-Taxなどで送信することが可能です。
※確定申告書等作成コーナーはこちらから
しっかりとルールを守ってバイナリーオプションを利用しましょう。